胃の中でがんができやすいのは下部にある幽門部と呼ばれる場所で、出口やその先にある十二指腸と密接な関係があります。食塩の過剰な摂取やピロリ菌も深く関わっているとされており、食事や食生活の変化から若年層には少なくなっているものの、死亡率や罹患率は決して低くありません。胃がん検診の方法は大きく分けて職場や地方自治体で受ける対策型検診と、人間ドックといった医療機関で受診する任意型検診の2種類にあります。順序に多少の違いがありますが、基本的には一緒です。

初期の胃がんには特有な症状が無く、定期的に胃がん検診を受けて早期発見に努める事が必要です。一般的には男女共に40歳以上は年に1回、胃がん検診を受ける事が推奨されています。主な検査方法にはX線検査や内視鏡検査がありますが、最近では胃がんの発生と関係の深い萎縮性胃炎の有無を調べるペプシノゲン検査と、やはり胃がんの発生に関係の深いヘリコバクターピロリ菌の有無調べるヘリコバクターピロリ菌抗体検査といったものもあります。また、最も一般的な方法として胃カメラがあります。

胃カメラは飲み込む時に非常に苦しいですが細かい所まで観察する事ができ、早期の胃がん発見に非常に役立っています。生検という、がんを疑われる部位の細胞を採取して確定診断を得る事が可能な方法の他、胃炎や胃潰瘍などの発見にも効果的です。胃がんは日本人に非常に多いがんとして知られており、その原因として考えられているのが食生活なので、普段からバランスの取れた食生活を心がける事が大切です。

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