現在日本人のがんの中で死亡率1位なのが肺がんです。肺がんの早期の段階は自覚症状が無いので、肺がん検診を行い早期に発見する事が大切です。喫煙は肺がんと深い因果関係があるとされており、現在は禁煙をしていても過去に長期間に渡って喫煙をしていた事で慢性閉塞性肺疾患といった病気にかかっている可能性もあるので、喫煙歴のある人は1度肺がん検診を受診すると良いでしょう。肺がん検診の検査予告をすると喀痰細胞診のキットが自宅に届き、当日までに指定された量の痰を採取して受診する日に持参します。

受付を済ませると検査の流れと内容の説明を受ける他、喫煙歴や肺がんにかかった家族がいるかなど問診表に記入する場合もあります。その後は採血から胸部CTスキャン、胸部X線撮影などを受けます。また、喀痰細胞診の他に喀痰検査というものもあります。肺や気管支の分泌物である喀痰には呼吸器における様々な情報が含まれており、感染症にかかると痰の量が増えて色も変わり、喘息になるとサラサラした痰が出ます。

肺がんの場合は痰の中に糸を引くような血液が混じっている事があります。肺や気管の入り口付近の気管支にできる肺がんは、たばこのフィルターの改良により以前よりも減少しましたが、この部位の肺がんはX線画像に写らなくても、喀痰検査で発見される場合があります。肺がん検診の受診率は全国平均で21.2%で国が定めた目標である50%に届いていません。40歳以上が対象となるので、毎年1回受けるのが基本なのです。

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